ヒナラン属 Amitostigma Schlechter

コアニチドリ Amitostigma Kinoshitae (Makino) Schlechter

【分布】北海道・本州(関東中部以北)。南千島。
深雪の地に生える小型のラン。海岸から亜高山帯の湿原、湿った岩壁に見られる。以前は青森市周辺の原野の湿原にも生えていたという。 コアニチドリは木下友三郎氏が秋田県小阿仁渓で採集したものに、牧野富太郎博士が1919年に命名したものである。 しかし有名な採集家フォーリー神父が、1894年6月19日、青森県の夏泊半島ですでに採集していたのが、京都大学のフォーリー標本(No.13206)を調べた角田充氏によって確認されている。
■環境庁(VU)、青森県(B)。細井(A)、沼田(VU)。
(1983年7月14日。青森市。)
(1983年9月10日。平賀町。むかご)


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