キンラン属 Cephalanthera L. C. Richard

キンラン Cephalanthera falcata (Thunberg) Blume

【分布】本州・四国・九州。朝鮮・中国。
暖地では普通のランといわれるが、青森県が北限にあたり珍しい。
■環境庁(VU)、青森県(B)。細井(A)、沼田(EN)。
(1985年6月1日。木造町。)
(1985年6月1日。木造町。)


ギンラン Cephalanthera erecta (Thunberg) Blume

【分布】本州・四国・九州、朝鮮。
低山のマツや雑木林に生える小型のラン。白い花は全開しない。産地により微妙に変化がある。県内広く分布する。
■細井(B)、沼田(NT)。
(1982年6月14日。青森市。)
(1982年6月14日。青森市。)


ユウシュンラン Cephalanthera subaphylla Miyabe et Kudo

【分布】北海道・本州・四国・九州。
青森県では海岸近くの雑木林に見られる。葉が退化し半腐生植物といわれている。
■環境庁(VU)、青森県(B)。細井(A)、沼田(VU)。
(1984年6月2日。市浦村。)
(1984年6月2日。市浦村。)


クゲヌマラン Cephalanthera Shizunoi F. Maekawa

【分布】本州・四国。
最初、神奈川県の鵠沼(くげぬま)で発見されたので、この名がある。ギンランとは距がないので区別される。ササバギンランより小さいがギンランより大きい。 本州中・北部の太平洋岸のマツ林に希に見られてきた。青森県日本海側のものは私が初記録と思う。
■環境庁(CR)、青森県(A)。細井(A)、沼田(EN)。
(1982年5月29日。三沢市。)
(1986年6月8日。市浦村。)


ササバギンラン Cephalanthera longibracteata Blume

【分布】北海道・本州・四国・九州、朝鮮・中国。
背が高く葉身が直線的で強靭な感じを受ける。よく群生する。青森県では低山に普通。
■細井(C)、沼田(NT)。
(1982年6月4日。青森市。)
(1982年6月4日。青森市。)


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