サイハイラン属 Cremastra Lindley

サイハイラン Cremastra appendiculata (D. Don) Makino

【分布】北海道・本州・四国・九州。南千島・サハリン・朝鮮・中国・ヒマヤラ。
海岸雑木林からブナ林まで、湿り気のあるところに生える。深山ではほとんど見かけない。県内広く分布。
■細井(C)。
(1982年6月19日。蟹田町。)


モイワラン Cremastra aphylla Yukawa

【分布】北海道、本州(青森)。
サイハイランの近縁である。花は赤紫が濃く茎は暗紫、原初根茎が発達し、葉がなく菌寄生。 最初、札幌市の藻岩山で発見されたのでこの名があが、その後ずっと報告例がなかった。
佐井村の宮木和夫氏が変わったサイハイランに気づき、知人で脇野沢在住の野生生物写真家・木下哲夫氏に知らせた。 木下氏は筑波実験植物園の遊川知久氏に報告、遊川氏が新種として登録したものである。(遊川知久:筑波実験植物園研報,18:59-63,1999)。
写真は1999年6月、宮木氏の案内で撮影した。なおその後、県内の2〜3の方から見たという知らせがあった。
沼田(CR)。
(1999年6月20日。佐井村。)
(1999年6月20日。佐井村。)


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