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チングルマは群落を作る最もポピュラーな高山植物。山ではありふれた植物であっても、平地での鉢栽培は意外と難しい。 老化が早く植え替えても花つきが悪くなる。私の経験では挿し木もできるが、やや難しい部類に属する。 挿し木をする場合は今年枝を用いると良い。根を残しての株分けもできるが、一番効率が悪く時間がかかる。 幸いチングルマは実生が容易、その維持には実生による若木の更新が一番と思う。 私は毎年実生を行っているが、客観的データを示すため改めて発芽から実験を行った。 |
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【実生。発芽状態】
[メモ] 発芽状態を示す。種子は自家採種、ミズゴケに採り播きした。条件がよかったのか10日で発芽した。 写真はタネまき後、約1ヶ月の状態である。本葉が出て成長の早いものは植え替えができる。 |
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【満1年目】
[メモ] @植え替え時、即効性化成肥料を鉢底ゴロ土の上に置いた。A約2か月後2回目の植え替えをした。 写真は2回目植え替え直前のもので、鉢は8.5cm四連結鉢である。 |
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【開花】
[メモ] 当年2回目の植え替えは、9.0cmプラポットへの鉢増しをした。 満1年で花を咲かせたが、普通は2年で花を咲かせる。チングルマは挿し木より実生がよい。 |
【挿し木】 チングルマの挿し木はやや難しい部類に属する。 挿し木をする場合従来私は、地植株から勢いのあるシュートに昨年枝を少しつけて挿してきたが成功した記憶がない。 そこで2008/05/19になって方針を変え、地植え株の今年枝だけで挿してみたところ50%で成功した(下の写真参照)。 ただ折角の今年枝を切るのはもったいなく勇気がいる。 以上をヒントに2009/05/24、鉢植えから間のびの少ない若枝を選び、昨年枝少しつけて挿してみた。 2009/07/19現在、一部に発根しているのを確認している。 【株分け時に根のある若枝】 鉢植え株の植え替え時、根茎が太く老化した親木は犠牲にする。 そして根のある若枝があれば、これを切り離して養生すると更新できる。実生より時間がかかるのは止む得ない。 |
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(撮影:2009/07/19) |
【実生】 |
【挿し木】 [メモ]:実生苗は小さいのを並べた。 |
[まとめ]
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