ミズキ科ゴゼンタチバナ属 Cornaceae Chamaepericlymenum Hill.
エゾノゴゼンタチバナ Chamaepericlymenum suecicum (L.) Aschers. et Graebn.

エゾノゴゼンタチバナの花(栽培品)
エゾノゴゼンタチバナの液果(栽培品)

果実は液果で中に1粒(稀に2粒以上)の種子がある。果肉を丁寧に取り除き採り播きする。当年中の発芽は通常なく、翌春の春に発芽する。 エゾノゴゼンタチバナは、地下茎の間のびがゴゼンタチバナに比べやや少ないように感ずる。 ゴゼンタチバナより栽培しやすいが、気難しいことに変わりはない。植え替えを嫌うようなので植え替えは春に行う。 なおエゾノゴゼンタチバナの実生はゴゼンタチバナの場合と同じなので、ゴゼンタチバナをも参照願いたい。

【実生】
  • タネ播き日:2003/09/12
  • 播き床:@混合用土。Aミズゴケ
  • 撮影日:2006/07/29

    [メモ]
    種子は自家採種、採り播きした。発芽は3月下旬〜4月上旬にはじまる。 写真左は実生3年目、写真右は実生1年目の状態である。比較として示した。
  • 【5年目】
  • 撮影日:2008/05/13

    [メモ]
    毎年植え替えを繰り返す。5年で開花するようである。

  • [まとめ]
    1. 完熟した種子の果肉は取りやすくなる。しかし種子の外皮が硬くなるので発芽には時間がかかるように感ずる。
    2. 播き床は用土で良い。採り播きしても当年中の発芽はない。発芽苗の生長は遅いので、植え替えは2年目となることもある。
    3. 植え替えを繰り返し満5年以上で花を咲かせるようである。
    [植え替えについて]
    1. ゴゼンチタバナとエゾノゴゼンタチバナは、地下茎が鉢のヘリに向かってのびるので、植物体は鉢ヘリに集まり中心部がさびしくなる。
    2. 私は3年をめどに春に植え替えているが、成株となったゴゼンタチバナの植え替えには細心の注意を要する。
    3. 地下茎は弱く無造作に取り扱うと根が崩れれしまう。根が崩れると植え替えに時間がかかり大苦労となる。いったん根を崩すと生育も悪くなり、枯死することになりかねない。
    4. なるべく根を崩さず鉢から抜き、地表に生えているコケをピンセットで取り除く。コケを取り除いたら根を崩さず株を2〜3分割する。分割に邪魔な地下茎はハサミで切る。
    5. コケの取り除きが無理な場合は、株全体をハサミで分割して植え替える。コケには土をかぶせてしまう。

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