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小さな体に大きな花、そのあざやかな紫紅色は登山者の眼を奪い、しばしたたずませる。 まさしくツツジ科高山植物の王者と言ってよいだろう。多くの山草家が一度は栽培したくなる高嶺の花である。 しかしエゾツツジの栽培は難しい。 現在私が持っているエゾツツジは、25年ほど前に種から育てたものである。 正確な記録はとっていなかったが、実生により4〜5年で花を見ることができたと記憶していた。 なおエゾツツジは地下茎から新しい芽を作るので、2〜3年毎に植え替え若木を更新してきた。 |
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【実生1。失敗例】
[メモ] 種子は自家採種、採り播きした。一部当年中に発芽する。播き床が用土だけでは発芽しても成長は遅い。 写真は混合用土に採り播き1年の状態を示した。ミズゴケ床に採り播きすれば、発芽・生育ともによく1年目に植え替えができる。 |
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【実生1。2年目】
[メモ] さらに9か月後の生育状態を示した。かなり成長したのが分かる。生育のよいもの5株を植え替えた。 なお3年目に残10株を植え替え他は廃棄した。 |
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【実生1。3年目】
[メモ] タネ播きから3年、最も生育のよいものを示した。なお鉢は6.0cmポットに植え替えてある。 |
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【実生1。5年目】
[メモ] 5年目でも花は咲かず、6年目も花芽がつかなかった。失敗例と思う。 2009/04/19日植え替えたが5株だけとなった。2010/04/24、冬は越しところで根が弱く芽吹きも悪い。 失敗は明らかであり廃棄した。以下高山植物の実生2を参照願いたい。 |
[ここまでのまとめ] 実生1は7年目に入って株は弱まり廃棄した。失敗例である。
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