マツ科マツ属 Pinaceae Pinus L.
ハイマツ Pinus pumila Regel

ハイマツの雌花(八甲田山)
ハイマツの雄花(八甲田山)
ハイマツの毬果(1年目・八甲田山)
ハイマツの毬果(2年目・八甲田山)

ハイマツの種子は熟するまで花が咲いてから2年かかる。入手した種子は一昼夜水に浸し、シイナを取り除いて播く。 すぐ播かない場合は、湿らせた川砂またはミズゴケと共にビニール袋に入れ冷蔵庫の野菜室に保存する。 翌春3月種子を播くことになるが、発根しているものがあればその種子を播くと確実。 実生ハイマツ小苗の生育は非常に遅く、また五葉松のように盆栽仕立てをするのは難しい。 芽切りや羽ぬきをして格好はつけられるが、体力がなくなるので人工的加工には限度があり、どうしても枝間が間のびをする。 鉢植えの限度を越したら地植えをすることになるだろう。私はロックガーデンに移し日光を当てて育てた。 最初の4〜5年はまずまずだったが、その後急に成長を早め地植えして約10年で開花したのには驚いた。

【実生2−A。発根】
  • 種子入手日:2007/09/24
  • 撮影日:2008/03/22

    [メモ]
    2007/09/24日に入手した種子をすぐ播かず、湿ったミズゴケと共に冷蔵庫保存した。 そして1月中旬に冷蔵庫から出し、屋外物置に置いて自然発根(発芽)させたものである。 2008/03/22に調べたら発根していた。発根した種子を用土に埋めれば良いわけである。
  • 【実生2−B。発芽】
  • 種子入手日:2007/09/24
  • タネ播き日:2007/09/25
  • 播き床:混合用土
  • 発芽確認日:2008/04/27
  • 撮影日:2008/05/21

    [メモ]
    同じ種子を採り播きした場合のデーターを示した。発芽苗は翌春から毎年植え替える。植え替え用土は基本用土、鉢底にごく少量のマグアンプKを置いている。
  • 【実生1−1。4年目】
  • タネ播き日:2003/09/07
  • 撮影日:2007/07/03

    [メモ]
    次に2003年に採り播きしたハイマツの4年目の状態を示す。鉢は7.5cmプラポット鉢。

    【挿し木・取り木】
    何回か試みてみたが、成功していない。

  • ハイマツ(実生30年)

    [ここまでのまとめ]
    1. ハイマツの種子をすぐ播かない場合は、湿らせた川砂またはミズゴケと共にビニール袋に入れ冷蔵庫の野菜室に保存する。
    2. 実生ハイマツ小苗の生育は非常に遅い。私は実生4〜5年で皿鉢に実生イワカガミ、ミツバオウレン、エゾウメバチソウ、ツマトリソウなどと寄せ植えをして楽しんでいる。
    3. 昔(30年ほど前)山草会の古老からマツ類の挿し木は、挿し穂を少し乾かしてから挿すのが良いと教わったが成功していない。
    4. 実生ハイマツの生育は遅いので、実験報告はここで一旦終了する。

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