ツツジ科シラタマノキ属 Ericaceae Gaultheria L.
イワハゼ(アカモノ) Gaultheria adenothrix (Miq.) Maxim.

イワハゼ(アカモノ)の花(八甲田山)

イワハゼの実生は比較的容易。液果なのでこれを潰して種子を分離する。播き床はミズゴケが良い。種子の発芽率は良く成長も早い。 イワハゼは幹の根元や地下茎から新しい枝をのばすので株分けも容易である。 なおイワハゼは花を咲かせるとその枝は枯れる。従って種子を採るのでなければ古い枝や花の咲いた枝は剪定する。 剪定すると新しい枝が出てくる。
なお実生1は実生初期の実験でデータが不足していた。2008年度から再実験を行いったので、そのデータを下に紹介する。

【実生1】
  • タネ播き日:2002/10/09
  • 播き床:赤玉土・鹿沼土・桐生砂の混合用土
  • 撮影日:2004/08/30

    [メモ]
    播き床は初期の頃だったので上記の混合用土であった。その後の実験から播き床はミズゴケの方の良いのが分かった。 ミズゴケに播けば植え替えが1年早まる。再実験中である。
  • 【鉢上げ】
  • 撮影日:2008/05/23

    [メモ]
    イワハゼは順調に行けば実生3〜4年で花を咲かせる。
  • 【株分け】
  • 株分け日:2003/06上旬
  • 用土:基本用土4、ピートモス1
  • 撮影日:2004/06/29

    [メモ]
    植え替え時、株分けをする。遮光してしばらくの養生が必要。


  • 【実生2】とまとめ

    1. 【実生1】はデータが不十分なので再実験【実生2】を行った。
    2. 種子は自家採種し、播き床はミズゴケである。採り播きすれば、一部当年中に発芽する。植え替えは毎年春に行った。
    3. 発芽苗は山草会会員の希望者に随時分けている。手元に残した3株中、3年で1株が開花した。
    4. そのデータを下に示した。なお写真は省略した。
    種子採種日タネまき日発芽確認日初回植え替え日開花撮影日
    2008/08/122008/08/122008/09/042009/05/132011/06/03


    [Home]  [実験植物名に戻る]