スミレの種子は閉鎖花から採種する。低山から亜高山に生えるオオバキスミレ、ミヤマスミレは採り播きすると10日〜2週間で発芽する。
成長も早く翌年には花を咲かせる。ウスバスミレは花つきが悪く種子の採種が難しい。
タカネスミレとキバナノコマノツメは花つきは良く種子の採種も容易。ただ採り播きしても年中に発芽しなかった。
発芽は年明けとなっても、発芽後の成長は早くキバナノコマノツメは1年で開花した株があった。
タカネスミレも2年で開花するようである。なおスミレは完熟した種子よりも、やや未熟の種子の方が採り播きの発芽率がよいという。
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【実生】
[メモ] 種子をミズゴケに採り播きした。当年中の発芽なく年を越して発芽している。 | |
【植え替え】
[メモ] 植え替え3か月の状態を示した。この時点で9株中1株に花を咲かせ、4株に貧弱な閉鎖花がもちあがった。 鉢は2.5号(7.5cm)プラポット鉢。なお2009年に入って全て開花している。 |
[まとめ]
キバナノコマノツメは開花すると老化が早いようである。翌年植え替えようとすると、多くは根腐れている。 自生地は高山の半日陰であり、平地での夏越しが苦手なのかも知れない。従って毎年花を楽しみたい人は、種子を採種して実生を繰り返すのが安全であろう。 |