サクラソウ科サクラソウ属 Primulaceae Primula L.
ミチノクコザクラ Primura cuneifolia Ledeb. var. heterodonta Makino

ミチノクコザクラ(岩木山)

ミチノクコザクラは岩木山の固有種。基本種のエゾコザクラや近似種のハクサンコザクラよりやや大きく花数も多い。 これら3種の高山性サクラソウの中では、一番栽培しやすいとされているが、それでも気難しいことにかわりはない。 栽培の秘訣はいかに夏越しさせるかにある。それには枯れ腐った葉をこまめに除去し、植え替えを繰り返しするしかないようである。

【実生】
  • タネ播き日:2006/09/04
  • 播き床:基本混合用土
  • 撮影日:2006/10/14

    [メモ]
    上記の用土に採り播きした。発芽率は良く当年中に一部発芽した。発芽は翌春にも続く。 4月に播いた種子(春播き)でも発芽生育は良好だった。
  • 【植え替え前】
  • 撮影日:2007/05/30
  • 植え替え日:2007/06/07
  • 植え替え用土:基本混合用土

    [メモ]
    前年中に発芽し成長のよいものから、プラポット鉢に植え替えた。植え替え時、長い根の一部は切っている。
  • 【開花】
  • 植え替え日:2008/04/03
  • 植え替え用土:基本混合用土
  • 撮影日:2008/04/22

    [メモ]
    一部ではあるが2年で開花した。

  • [まとめ]
    1. 採り播きすれば、一部当年中に発芽する。
    2. 播き床は用土でも良いが、ミズゴケの方が発芽率や成長率がもっと良いであろう。
    3. 生育の良い順に植え替えをする。2〜3年で開花となる。
    4. 成株は春に芽が動きかけたら必ず植え替え、その際株分けして殖やす。
    5. なお種子を得るには人工授粉を行う。

    [Home]  「実験植物名に戻る」