イワウメ科イワカガミ属 Diapnensiaceae Shizocodon Sieb.et Zucc.
オオイワカガミ Shizocodon soldanelloides var.magnus (Makino) Hara

オオイワカガミ(秋田・大平山)

オオイワカガミは「日本海側のブナ林を主とする樹林下に生える」、と図鑑にある。青森県ではヒバ・ブナ混交林の斜面に時に見られる。秋田県でもかなり深い山で見ている。 自生地は暗い腐しょく気味の林床で、私は初めて出会った時、「こんなところにイワカガミ?」と、奇異に感じた。高山性イワカガミに比べ葉は大きく花は白っぽい。

【4年目】
  • タネまき日:2003/08/21
  • 播き床:混合用土
  • 植え替え日:2006/05/17
  • 培養土:基本混合用土
  • 撮影日:2007/05/24

    [メモ]
    種子は自家採種、採り播きした。オオイワカガミの場合も生育は遅い。 写真は実生4年目春の姿を示した。まき床は混合用土でも発芽するが、発芽後の生育はミズゴケの方が優れている。
  • 【5年目】
  • 植え替え日:2007/06/20
  • 培養土:基本混合用土
  • 撮影日:2008/05/15

    [メモ]
    左にイワカガミ(6年目開花株)、右にオオイワカガミ(5年目)を示した。なお鉢は7.5cmプラポット。
  • 【6年目】
  • 植え替え日:2009/04/25
  • 培養土:基本混合用土3、蝦夷砂1、ピートモス0.5
  • 撮影日:2009/05/06

    [メモ]
    6年目で5株中、1株(20%)に開花を見た。オオイワカガミも開花まで、5〜6年を要するようである。 鉢は9.0cmプラポット。

  • [まとめ]
    1. 実験的に用土に播いてみた。しかし植え替えに2年以上かかったので、結果的には失敗といえよう。
    2. 播き床としてはミズゴケが発芽率・生育率ともに良いだろう。植え替えが1年目にできるはずであり生育も早まると思う。
    3. 用土に播く場合は、用土の中間に元肥としてマグアンプKを入れると良いという。ピートモスを混じるとさらに良いと思う。
    4. 葉焼けを起こしやすいので、イワカガミ以上の遮光が必要。

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