キク科オグルマ属 Compositae Inula L.
オクミズギク Inula ciliaris var. pubescens Sugimoto

オクミズギク(八甲田山)

八甲田のミズギクは杉本氏の研究から(茎葉の基部が茎を抱く)オクミズギクと命名されている(細井幸兵衛氏による)。 ただ実生研究上はミズギク、オゼミズギク、オクミズギクとも、ほとんど同じ状況下ではかかろうかと思う。参考として実験結果を示した。

【実生】
  • タネ播き日:2003/09/10
  • 播き床:混合用土
  • 撮影日:2004/06/29

    [メモ]
    オクミズギク実生1年目の状態を示した。初期の実験だったので積極的植え替えを行わなかった。そのため生育が遅れ、開花まで5年かかったのは失敗といえよう。
  • 【4年目】
  • 撮影日:2007/07/05

    [メモ]
    植え替えは1〜2まわり大きな鉢に植え替え、日光をあて多肥とする必要があるようだ。4年目は開花を期待し9号鉢に3株植えが咲かなかった。
  • 【5年目。開花】
  • 植え替え日:2008/04/05
  • 用土:基本混合用土
  • 撮影日:2008/06/21

    [メモ]
    5年目でようやく開花した。鉢は9号駄温平鉢である。

  • [まとめ]
    1. 種子が良ければ採り播き当年中に発芽する。発芽苗は1〜2まわり大きい鉢に植え替えを繰り返す。その際鉢底には化成肥料を置く。
    2. 実生1では発芽後の管理が悪く、開花まで5年かかった。これは時間がかかり過ぎと思う。
    3. その後再実験を行ったので、その成績を下に掲載した。


    【実生2】
    【実生1(初回実験)】は開花まで5年かかった。これは時間のかかり過ぎと思う。そこで肥料成分を多くした用土と、積極的植え替えによる再実験を行ってみた。 結果は満2年で開花した。その実験データについても下に記す。なお記録の写真は随時撮っていたが掲載は省略する。

    0年目1年目2年目
  • 採種日:2008/10/04
  • タネ播き日:2008/10/04
  • 播き床:ミズゴケ
  • 発芽確認日:2008/10/08 メモ:
    種子の完熟していることが最大の条件となる。種子が良いと数日で発芽するようだ。
  • @植え替え日:2009/05/15
  • A植え替え日:2009/06/20
  • B植え替え日:2009/07/26 メモ:
    @の用土は基本用土、腐葉土、ピートモス、マグアンプK。鉢は7.5cmプラポット。
    Aの用土は基本用土、ピートモス、マグアンプK。鉢は9.0cmプラポット。
    Bの用土は基本用土4、ピートモス1、マグアンプK。鉢は10.5cmプラポット。
  • 植え替え日:2010/04/12
  • 開花撮影日:2010/06/26 メモ:
    用土は基本用土4、蝦夷砂1、マグアンプK。鉢は12.0cmプラポット。生育の良い2株を植え替え、2株とも開花している。

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