ツツジ科ヨウラクツツジ属 Ericaceae Menziesia J. E. Smith
ウラジロヨウラク Menziesia multiflora Maxim.

ウラジロヨウラクの花(八甲田山)

ウラジロヨウラクは高い山の湿り気ある草原、湿原のへりなどに好んで生えている。種子が熟すのに約3ヶ月を要する。 播き床はミズゴケが良い。種子が熟していれば年中に発芽することもあるが、発芽は遅い方である。混合用土の播き床は発芽率も発芽後の生育もミズゴケより劣る。 なおウラジロヨウラクは、挿し木が難しい。昨年枝挿しで失敗したら、今年枝挿しを試みると良い。

【実生】
  • タネ播き日:2004/10/24
  • 播き床:ミズゴケ
  • 撮影日:2006/5/16

    [メモ]
    発芽日はやや遅い方である。本葉が出ても成長は意外と遅く、2005年は植え替えを行わなかった。しかし一部でも良いから植え替えを行うべきであったと反省している。
  • 【3年目】
  • 植え替え日:2006/05/16
  • 植え替え用土:鹿沼土4、赤玉土4、桐生砂1、十和田砂1の混合用土
  • 撮影日:2007/05/13

    [メモ]
    2006年春になって1回目の植え替えをした。植え替え後の成長はまずまずであったが、3年目に入って少し早まった。
  • 【4年目】
  • 植え替え日:2008/04/08
  • 植え替え用土:基本混合用土
  • 撮影日:2008/05/22

    [メモ]
    ウラジロヨウラクは大木にならない。生育も遅いがツガザクラ類のように這わないのでそれなりの大きさになる。

  • 【5年目】
  • 植え替え日:2009/04/20
  • 植え替え用土:基本混合用土5、ピートモス1
  • 撮影日:2009/05/26

    [メモ]
    鉢増しをした(7.5cmプラポット→9.0cmプラポット)。なお20株中、1株に待望の花芽がついている。

  • 【6年目。1株が開花】
  • 植え替え日:2010/04/26
  • 植え替え用土:基本用土2、蝦夷砂1、(鉢底にマグアンプK)
  • 撮影日:2010/05/30

    [メモ]
    2010/04/26鉢増しをした(9.0cmプラポット→10.5cmプラポット)。20株中、1株が待望の開花をした。

  • 【挿し木】
  • さし木日:2007/06/21
  • 撮影日:2009/05/23

    [メモ]
    ウラジロヨウラクは挿し木が難しい。私は何度か試みてきたが、成功したのは今年枝を挿した一度だけである(2本挿して、2本とも成功)。

  • [まとめ]
    1. 播き床はミズゴケがベスト。採り播きすれば一部年内に発芽する。
    2. 発芽は年明けから続くが、ツツジ科植物としてはやや遅い発芽となる。込みすぎた発芽苗は惜しまず間引きをする。
    3. 発芽苗の植え替えは1年目でもできるが、幼苗に力をつけ2年目に植え替えると安全。植え替えを繰り返し、開花まで最も早くて6年かかった。
    4. 一般にツツジ科植物は、矮性のもほど早く開花するように思う。大きな木になるものは開花まで年月を要する。

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