キク科ウサギキク属 Compositae Arnica L.
ウサギギク Arnica unalaschensis Less. var.tschonoskyi (Iljin) KItam. et Hara

ウサギギク(八甲田山)

ウサギキクは高山の湿り気のある草原や礫地に生え、産地により微妙に違いがある。実生1では開花まで3年かかったが、現在自家採取種子で再実験を行っている。 なおキク科植物は種子が良ければ、種子採取後すぐ播くと年中に発芽するものが多いように思う。ウサギギクも採り播きすれば、2〜3週間で発芽する。生育が良いので植え替えを繰り返す。 根詰まりや水切れに注意し、肥料はやや多めにする。

【実生1】
  • タネ播き日:2006/07/30
  • 播き床:鹿沼土、赤玉土、桐生砂の混合用土
  • 撮影日:2006/09/25
  • 植え替え日:2007/05/17

    [メモ]
    上記用土に採り播きした。2週間くらいで発芽する。写真は発芽後の生育状態。この例は初めての実験で年内に植え替えなかったが、生育良ければ植え替えができる。
  • 【2年目】
  • 植え替え日:@2008/04/04。 A2008/07/03
  • 培養土:基本混合用土
  • 撮影日:2008/07/03

    [メモ]
    2年目は、4月4日に1回目の植え替えをした。鉢は3号(9.0cm)プラポット鉢。 その後鉢底から張った根が見えてきたので7月3日、2回目の植え替え(鉢増し。3.5号鉢へ)をした。 写真は2回目植え替え直前のもの。
  • 【3年目。開花】
  • 植え替え日:2009/04/09
  • 培養土:基本混合用土
  • 撮影日:2009/05/26

    [メモ]
    10.5cmプラポット鉢に植え替えた。5月中旬から花茎をのばし全て開花した。

  • [まとめ]
    1. ウサギギク種子の播き床は用土で良い。種子が良ければ採り播きにより1週間前後に発芽する。もし発芽がなければ、その種子は不稔と考えた方が良い。
    2. 生育は順調で栽培はやさしい。コツは肥料を多めにすること、植え替えを繰り替えすことである。3年以内に開花するはずである。
    3. 開花株を路地植えすれば毎年花を見ることができる。しかし鉢植えでは絶対ではない。大株デラックスに咲かせようしすると失敗する。こまめに株分して肥培することをすすめる。

    [Home]  [実験植物名に戻る]