ツツジ科ヒメシャクナゲ属 Andromeda L.
ヒメシャクナゲ Andromeda polifolia L.

【実生2】
  • 種子採取日:2010/08/08
  • タネ播き日:2010/08/15
  • 播き床:@ミズゴケ。A混合基本用土。
  • 発芽確認日:2010/09/20
  • 発芽再確認日:2011/05/10
  • 撮影日:2011/09/04

    [メモ]
    それぞれの播き床に20粒を採り播きした。タネ播35日で3粒の発芽を見ている。発芽は年を明けて続くが、ツツジ科植物としてはやや遅い。 発芽後の生育はミズゴケ床の方が良い。
  • 【2年目】
  • 撮影日:2012/06/15

    [メモ]
    実生2ではすぐ植え替えなかった。写真は2年目の状態で、これを枝伏せの状態にし様子を見ることにした。向かって左が混合用土床播き、右がミズゴケ床播きである。
  • 【2年目。根伏せ】
  • 枝伏せ日:2012/06/16
  • 撮影日:2012/07/01

    [メモ]
    写真はミズゴケ床に発芽させたヒメシャクナゲの枝伏せの状態である。まず播き床の鉢増し(プレステラ95→105)をした。 次に7号駄温平鉢に鉢(ブレステラ105)を置き、鉢の周囲をミズゴケで埋めた。そして細く間のびした枝をミズゴケに誘引し生めて枝伏せの状態とした。 最後にアルミ針金のU字釘を作り押さえつけミズゴケで被覆した。用土播きの子苗も同様に処置した。ただし用土は鹿沼土。
  • 【4年目。根伏せ2年】
  • 撮影日:2014/05/14

    [メモ]
    親株の枝・枝伏せの枝にも花芽がつき開花した。ただし鹿沼土の鉢の方は発育が劣りには花芽がつかなかった。
  • 【4年目。根伏せ2年。根の状態】
  • 撮影日:2014/05/14

    [メモ]
    念のため根の状態を示した。枝伏せした枝にも発根している。またここには示さないが枝伏せ枝から発達した新しい地下茎も見られている。

  • [まとめ]
    1. ヒメシャクナゲは挿し木が簡単。一般山草家にとって実生は行われないと思う。
    2. 実生の場合播き床はミズゴケが良い。採り播きすれば一部年内に発芽する。
    3. 発芽苗はひょろひょろと細い。すぐ用土に植え替えたものは生育が悪く、枯死するものが続出した。
    4. そこで思い切って発芽苗の挿し木を試みところ、挿した穂(木)は発根し子苗は順調に成長した。子苗をさらに挿し木した孫苗も順調に生育している。
    5. 結論として発芽苗は2年間植え替えない方が良いようだ。植え替えるとしても用土でなく、ミズゴケに植え替えた方が良いと思われた。
    6. 枝伏せの実験でも新しく発根した。また発根するのみならず新しい地下茎がのびるのも分かった。

    [Home]  [実験植物名に戻る]