ユリ科ソクシラン属 Liliaceae Aletris L.
ネバリノギラン Aletris foliata (Maxm.) Bureau et Franch.

ネバリノギランの紅葉(八甲田山)

ネバリノギランは自然落下した種子から良く生えてくる。丈夫で他の植物の邪魔となることさえもある。 花が地味で園芸的に面白いものではないが、秋の紅葉には捨てがたいものがある。私はモウセコゴケ、エゾウメバチソウなどとの寄せ植えで楽しんでいる。

【実生】
  • タネ播き日:2008/09/22
  • 播き床:ミズゴケ
  • 発芽確認日:2009/04/26
  • 撮影日:2009/06/25

    [メモ]
    ユリ科の高山植物は発芽まで年月のかかるものが多いが、ネバリノギランは採り播きにより翌春発芽した。
  • 【実生】
  • 間引き日:2009/07/03
  • 植え替え日:2009/07/03
  • 植え替え用土:基本用土3、ピートモス1、腐葉土1、バーク堆肥1、少量のマグアンプK
  • 撮影日:2009/09/16

    [メモ]
    間引きをして上記用土で一部を植え替えた。植え替えた方は置き場所が悪かったのか、葉焼けをおこしてあまりのびなかった。 これに対してミズゴケ床に残し風除室に置いた株は、著しく成長した。対比として掲げた。 生育にはミズゴケが優れていたこと、ハウスがあれば良いのを実感した。
  • 【2年目。開花】
  • 植え替え日:2010/05/06
  • 植え替え用土:基本用土、少量のマグアンプK
  • 撮影日:2010/06/04

    [メモ]
    ミズゴケ床の5株を植え替え、他は置き場所の関係で廃棄した。その後5株中1株が開花した。

  • [まとめ]
    1. ネバリノギランの実生はやさしい。播き床はミズゴケが良い。採り播きしても年内の発芽はなかった。
    2. 発芽すれば生育順調、2〜3年で開花する。単独鉢植えはさびしい。平鉢にミズゴケ草もの盆栽(寄せ植え)として楽しむと良い。
    3. 寄せ植えをする植物としてはモウセンゴケ、ヒナザクラ、エゾウメバチソウ、イワカガミ、ヌマガヤ、コアニチドリ、アカミノイヌツゲ、ミツバオウレン、ツマトリソウ、ヨツバシオガマなどが考えられる。

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