シラネアオイ科シラネアオイ属 Gliaucidiacae Glaucidium Sieb. et Zucc.
シラネアオイ Glaucidium palmatum Siebe. et Zucc.

シラネアオイ(八甲田山 )

シラネアオイは日本特産の花で、近年1属1種(シラネアオイ科シラネアオイ属)としてキンポウゲ科から独立した。 シラネアオイの種子は花が咲いて熟するまで4ヶ月はかかる。採り播きしても発芽は翌春となる。 種子は時間がたつと発芽率がわるくなり、また発芽まで2年かかることもある。 発芽後の生育も双葉までで本葉は出ない。開花までは5年を要する。


【実生1】
  • タネ播き日:2003/10/14
  • 播き床:赤玉土、鹿沼土、桐生砂の混合用土
  • 撮影日:2004/08/30

    [メモ]
    播種まで少し時間が経っていた。12〜13粒播き、2004年の春に発芽したのは2粒だけだった。 そのまま様子を見たところ、2005年になってほとんどの発芽をみている。
  • 【3年目】
  • 植え替え日:2006/04上旬
  • 植え替え用土:赤玉土、鹿沼土、桐生砂の混合用土
  • 撮影日:2006/07/07

    [メモ]
    2006年春に植え替えたのがこの鉢で、写真のように本葉が展開しているものの今年の成長はここまで。

  • 【5年目】
  • 植え替え日:2008/03/30
  • 植え替え用土:基本混合用土
  • 撮影日:2008/04/23

    [メモ]
    その後も春に植え替えを繰り返し、種を播いて5年で開花した。初回の実験では5年かかったが、再実験で検討したところやはり5年で開花している。その成績を下に述べる。

  • 【実生2】
    1. 播き床は基本用土、マグアンプKである。
    2. 植え替えは2年目以降、毎年春に植え替えた。
    3. 開花までやはり5年かかっている。
    4. 写真は省略する。

    種子採種日タネ播日発芽確認日初回植え替え日開花日
    2006/11/032006/11/032008/04/上旬2008/03/302011/05/上旬


    [まとめ]
    1. 播き床は用土で良い。寒さを経て発芽する。発芽しても1年目は双葉まで。植え替えは2年目から行い5年で開花する。
    2. シラネアオイは元気の良い大株が突然死んだとよく聞く。考えられる原因を聞くと、殖やそうとした株分・植え替え、また大事をとってのいじり過ぎが引き金となっているようだ。
    3. 大木もいつかは必ず朽ちるように、草にも寿命があるのが分かる。

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