ユリ科タケシマラン属 Liliaceae Streptopus Michaux
タケシマラン Streptopus streptopoides (Ledeb.) Frye et Rigg var.japonicus (Maxim.) Fassett

タケシマラン(八甲田山)

【実生1。失敗例】
  • タネまき日:2002/10/09
  • まき床:赤玉土、鹿沼土、桐生砂の混合用土
  • 撮影日:2003/05/03

    [メモ]
    後列右端がタケシマラン。1粒発芽し細い子葉が見える。 タケシマランは初年度の発芽率が悪く、発芽しても初年度はここまでを知らず、死んだと勘違いして廃棄する失敗をした。
  • [補足]
    写真は実生実験を開始した最初の記録写真である。実生1回目は駄温平鉢とピートモス鉢を用いている。 ピートモス鉢を用いたのは、成長の早い草花園芸種の播種と勘違いがあった。 2年度からはプラポット鉢を主体にした。現在はほとんどの場合、プレステラ95型(プラ鉢)に統一して播いている。 プレステラ95型は、鉢が四角なため丸鉢のようにデッドスペースを生ぜず、育苗箱への治まりが良い。 またタネ播き鉢の規格が同じだと、見る人にとって見当が容易となる。なお当時はまだデジカメがなく、リバーサルフイルムで撮影していた。 2002年10月にタネまき、翌平成2003年5月に撮影したものである。
    後列左からウラジロヨウラク、アカモノ、イワカガミ、タケシマラン、 前列左からミヤマスミレ、ミヤマハンショウヅル、シラネニンジン、イワナシである。 これらのうちイワナシは発芽なく廃棄した。種子の保存が悪かったらしいがイワナシの発芽は遅いので、もう少し辛抱すべきであった。 またタケシマランは1粒だけ発芽した。しかしその後の発育なく死んだと錯覚、廃棄してしまった。 一般にユリ科植物の発芽・生育には時間がかかるものが多いのを知らず、短気を起こしたのは失敗であった。

    【実生2】
  • タネまき日:2008/09/15
  • まき床:基本混合用土
  • 発芽確認日:2010/04/19
  • 撮影日:2010/06/25

    [メモ]
    タケシマランは1年で発芽することもあるが少ない。通常2年で発芽する。1果実から9〜11粒の種子が得られる。 この例では20粒を播き、2年目で11粒が発芽している。
  • 【実生2。3年目】
  • 植え替え日:2011/04/10
  • まき床:基本用土
  • 撮影日:2011/05/24

    [メモ]
    4株ずつ9.0cmプラポットに植え替えた。
  • 【実生2。4年目】
  • 植え替え日:2012/04/16
  • 植え替え用土:基本用土
  • 撮影日:2012/06/24

    [メモ]
    2株ずつプレステラ105に植え替えた。
  • 【実生2。5年目、開花】
  • 植え替え日:2012/04/16
  • 植え替え日:2013/10/24
  • 植え替え用土:基本用土
  • 撮影日:2013/05/13

    [メモ]
    本来は春に植え替えるべきであったが、4年目は秋に植え替えた。しかし春の芽が遅れ根腐れを心配したが、手持ち4株中1株が開花した。

  • [まとめ]
    1. タケシマランはタネ播1年で発芽するものもあるが通常2年を要する。
    2. 5年で開花した株が1株あったが、タネ播して6年以降に開花するものと推定した。
    3. なお秋の植え替えは危険のようである。

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