ツツジ科ウラシマツツジ属 Ericaceae Arctous Niedenzu
ウラシマツツジ Arctous alpinus (L.) Niedenzu var. japonicus (Nakai) Ohwi

ウラシマツツジの花(大雪山・赤岳)

ウラシマツツジの栽培は最難物の1つといえる。今回タネ播から実験を行ったので、私の成績を参考に追試して頂きたいと思う。 ウラシマツツジの種子はツツジ科の中では大きい。1年目の発芽はなく2年目に発芽した。ウラシマツツジの発芽には2年を要するのが分かった。 ミズゴケ床の方の発芽率がやや良かったが、混合用土床に播いた発芽率との間に大差はない。
私は播き床を2種類で行った場合は、発育の良い方(この場合ミズゴケ)を植え替え、発育のやや劣る方(混合用土)は1年遅れで植え替えている。 万が一ミズゴケ播きの植え替えに失敗しても、大切な発芽苗が失われないようにしている。

【実生】
  • タネ播き日:2007/09/25
  • 播き床:@ミズゴケ、A混合用土
  • 発芽確認日:2009/04/12
  • 撮影日:2009/04/26

    [メモ]
    ミズゴケ床には15粒播いて13粒が発芽した。混合用土床播きは、15粒播いて10粒が発芽した。 発芽に2年かかったのは種子の殻が固いからであろう。
  • 【植え替え】
  • 植え替え日:2009/06/12
  • 植え替え用土:基本用土4、ピートモス1、マグアンプK(鉢底)
  • 撮影日:2009/07/09

    [メモ]
    発芽はしてもウラシマツツジの生長は遅い。鉢は6.0cmプラポット。
  • 【3年目】
  • 植え替え日:2010/04/10
  • 植え替え用土:基本用土2、蝦夷砂1、ピートモス、マグアンプK(鉢底)
  • 撮影日:2010/06/26

    [メモ]
    1株が年を越して枯れた。写真は最も生育の良いのを示した。鉢は7.5cmプラポット。 なお昨年植え替えなかった混合用土播き小苗は、今年に入って生育を開始したので、4本ずつプレステラ95に植え替えた(共同培地)。
  • 【4年目】
  • 植え替え日:2011/04/23
  • 植え替え用土:基本用土2、蝦夷砂1
  • 撮影日:2011/08/09

    [メモ]
    鉢はプレステラ105、共同培地に3株植えている。撮影時現在生き残っている株は11株となった。
  • 【5年目】
  • 植え替え日:2012/04/21
  • 植え替え用土:基本用土2、蝦夷砂1、十和田砂1、ごく少量のマグアンプK
  • 撮影日:2012/06/26

    [メモ]
    植え替え後1株が死に10株となった。写真は最も生育の良い1株を示した。鉢はプレステラ95である。生き残っている10株のうち、2株の生育悪く予断を許さない。

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