ゴマノハグサ科シオガマギク属 Scrophulariaceae Pedicularis L.
ヨツバシオガマ Pedicularis chamissonis Steven var. japonica (Miq.) Maxim.(再実験)

ヨツバシオガマの花(八甲田山)

【実生3−1】
  • タネ播き日:2008/09/16
  • 播き床:基本混合用土3、腐葉土1、ピートモス1
  • 発芽確認日:2008/10/08、2009/04/14
  • 撮影日:2009/05/28

    [メモ]
    実生ムツノガリヤス(イネ科)を上記用土で植え替え(7号鉢)、その根元にヨツバシオガマの種子を播いた。 年内に1粒の狂い発芽(?)がみられたが、それ以外は年を越して多数発芽した。
  • 【実生3−2】
  • 間引き日:2009/07/28、2009/08/04
  • 撮影日:2009/09/09

    [メモ]
    その後3.5か月(タネ播き満1年)の発育状態を示した。
  • 【実生3−3】
  • 植え替え日:2010/05/04
  • 植え替え用土:基本用土、蝦夷砂、ピートモス、マグアンプK
  • 撮影日:2010/06/22

    [メモ]
    7号駄温平鉢から8号駄温平鉢に植え替えた。ヨツバシオガマの生育はコメススキとの共生より、ムツノガリヤスとの共生の方が良い。

    [メモ]
    2010年度は炎天の猛暑が続いた。暑さ対策(涼しい日陰に、鉢を移すべきだった)を油断したため、この鉢のヨツバシオガマは夏越しできなかった。失敗である。

  • 実生2はまさかの油断から大失敗をした。ただ不測の事態にそなえ、ムツノガリヤス別鉢に移植しておいた1鉢が幸いにも生き残ったので、実生32として述べることにしたい。

    【実生32−1】
  • ムツマガリヤスのタネ播日:2007/09/11
  • ヨツバシオガマのタネ播日:2008/09/16
  • ヨツバシオガマ間引き移植日:2009/07/28
  • 撮影日:2010/06/22

    [メモ]
    たまたまムツノガリヤスの実生も行っていたので、その2鉢へ間引き苗を移植していた。親鉢に播いた苗は夏越しに失敗したが、別鉢に移植した株は置き場所が良かったのか1鉢が生き残った。 ここでは2010年撮影の写真を掲げ、下に2011年の写真を掲げる。鉢はプレステラ105である。
  • 【実生32−2】
  • 植え替え日:2011/04/20
  • 植え替え日:2011/06/12
  • 撮影日:2011/08/02

    [メモ]
    早春に植え替えたが、暑さ対策として鉢増しが必用と判断、6月に2回目の植え替えをしたた。現在の鉢は5号駄温深鉢である。 最終植え替え用土は、基本用土3、腐葉土1、ピートモス1とした。また肥料はマグアンプK、完熟油粕を用いてみた。 機嫌がよくこの分なら来年は、開花が期待できるのではと(?)毎日観察している。
  • 【実生32−3。4年目、開花】
  • 植え替え日:2011/09/10
  • 撮影日:2012/05/28

    [メモ]
    2011年9月に、この年3度目の植え替え(鉢増し)をした。鉢は6号駄温深鉢である。2012年に入ってからは植え替えていない。5月中旬に花芽が出来、5月27日待望の開花となった。 鉢底にイネ科植物の根が見えているので、花の撮影が終わる6月上旬に植え替え(鉢増し)をしたいと思っている。 なお鉢の中にムツノガリヤスのほかにコメススキも生えている。これは実生5以下に出てくるように、両イネ科種子とヨツバシオガマの種子を、毎年重ね播きしているからである。

  • 【実生5】
    今までの実験はあらかじめ高山性イネ科植物を植えた鉢へのタネ播きであった。 イネ科植物の種子とヨツバシオガマの種子を同時に播いたらどうなるか。以下実験成績を述べてみたい。
    鉢は6号駄温平鉢、培養土は基本用土である。用土の中間にマグアンプKをパラパラと入れた。 2009/08/16日、鉢の左半にムツノガリヤスの種子を、鉢の右半にコメススキの種子を適当に播いた。 続いてヨツバシオガマの種子約40粒を重ね播きし少し覆土をした。
    イネ科の植物は、タネ播き10日目頃から発芽を開始する。ヨツバシオガマの発芽は当年中はない。鉢は冬季間地面に置き雪の中で春まで過ごさせた。 春になると再びイネ科植物は生育する。2010/04/19日からヨツバシオガマ種子の発芽が始まり、40粒のほとんどが発芽した。 ヨツバシオガマは機嫌よく生育するので10株程度まで間引いている。

    【実生5−1】
  • タネ播き日:2009/08/16
  • 培養度:基本用土、マグアンプK
  • 撮影日:2010/06/24

    [メモ]
    6号駄温平鉢である。ムツノガリヤスとコメスス、そしてヨツバシオガマを重ね播きした。 イネ科植物は当年中に発芽生育するが、ヨツバシオガマの発芽は翌年となる。発芽苗はまだ小さく分かりにくい。
  • 【実生5−2】
  • 植え替え日:2011/04/17
  • 植え替え日:2011/06/12
  • 培養度:基本用土3、腐葉土1、ピートモス1マグアンプK少量、発酵油粕少量
  • 撮影日:2011/08/03

    [メモ]
    どういうわけかムツノガリヤスが消え、コメススキとヨツバシオガマとなっている。2011年4月の植え替え鉢は7号鉢である。 植え替えといってもそっと鉢増しをした。6月の植え替えは9号鉢への鉢増しである。

  • [ここまでのまとめ]
    1. ヨツバシオガマは半寄生植物、栽培は不可能とされている。今回タネから播いて開花させたが、国内で種から播いて成功したという話を聞いていない。本邦初成功ではないかと思う。
    2. 私の山野草(原種)研究歴は30年以上。ヨツバシオガマのタネ播き実験は2003年(平成15年)から始まる。今年は2012年なので、開花まで満9年かかったことになる。
    3. 最初は播き床を土とミズゴケで始めた。確かに少数ながら発芽を見た。ただし本葉らしきものが出た時点で生育が止まり、結局消えてしまう失敗を繰り返した。
    4. 2007年からは半寄生の相手をイネ科植物と想定、実験を続けた。まずロックガーデンに植えていたコメススキの一部を鉢に移し、その根元にヨツバシオガマの種を播いてみた。
    5. 翌年おびだたしい発芽と(ほぼ100%の発芽率)生育の著しい向上を見た。半寄生の相手はイネ科植物であることを確信。
    6. 発芽率が良すぎたので間引きが必用となった。間引きした子苗はあらかじめコメススキを発芽させておいたポット鉢に移植し併せて実験を続けた。
    7. ヨツバシオガマは根をいじられるのを嫌う。移植しても成功率は低いと感じている。追試される方は、あらかじめコメススキ等を発芽させた鉢に、タネ播するのが確実と思う。
    8. ヨツバシオガマは順調に育っても、夏の暑さで根を傷めやすい。夏越には細心の注意を払う。また発芽した小苗は冬季間に死ぬものが多くあった。 (春になって消えている。根腐れで死んだ状況?)今振り返ってみると、夏越しに失敗していたのではとも考えられる。
    9. 半寄生の相手であるイネ科植物としては、コメススキの他にムツノガリヤスも併用している。現在この2つイネ科植物の種子は、親鉢の周りに重ね播きして発芽させている。 新しく発芽したイネ科植物には若さと勢があり、ヨツバシオガマの生育の一助となるのではと考えるからである。また半寄生相手のイネ科植物としては、ヌマガヤも用いて実験を継続している。

    ヨツバシオガマの庭植え(1)
    ヨツバシオガマの庭植え(2)
    2014/03末日で閉院、近くに住宅を新築した、小さなロックガーデンも作り、2014/10/07にヨツバシオガンマ3株を移植した。2016年5月には立派に開花したので紹介する。、
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